牛たちは、実は美食家であり、
環境にうるさい子たちばかり。
ちょっとのことで
「今日は食べる気分じゃな~い」
と食が細くなります。
そのため私たちは、仔牛の時から農場の環境、
餌に慣れてもらうためにお世話し、
牛たちの様子を見ながら
日々小さな調整を繰り返しています。
私たちが行っている
お世話の一部をご紹介いたします。
\ 2か月の仔牛がやってきた!/
まだ2か月の赤ちゃん仔牛には個室を用意し1日2回ミルクをあげます。特に飲む飲まないが激しい時期なので3人がかりでお世話をします。慣れたら少し広い牛舎に1回目のお引越し。配合飼料もあげながら離乳食にむかいます。
3回目のお引越しで少し広い牛舎へ。1部屋5頭のお部屋になります。離乳食が終わり、藁と仔牛用の配合飼料を食べる時期。食べる量に個体差がある時期で一頭ずつ毎日どのくらい食べたかを首のセンサーでチェックしています。
3回目のお引越しで更に広く、高原の風が通るお部屋へ。この頃はまだ牛の胃が成長途中なので餌が多め。酵母発酵飼料も食べ始め、食欲も安定してきますがまだ仔牛なので油断ができない時期。エサタイムで食欲・体調チェックをします。
赤ちゃん感は抜けましたが、まだ5か月ちょっとで牛としては仔牛。胃が成長はじめ、餌と草を同量食べるようになります。まだちょっとお好みで食べない日があります。少し大きさに個体差が出てくる時期なので餌と体調チェックはかかせません。
仔牛の農場から大人の農場へお引越し。仔牛にとっては大冒険!色の変わり目、段差が苦手なのでとっても抵抗します。
4回目のお引越しは第一農場へ。更に広いお部屋になります。まだ大人の時期ではないので餌も成長にあわせ食べ具合を見ながら少しずつ増やしていきます。このころが「素牛」と呼ばれる頃です。
すっかり餌にも慣れ、胃が出来上がったことで酵母発酵飼料を少しずつ増やしていきます。牛の体もどんどん大きくなりますが、狭いとストレスになるので広く快適な空間作りをします。お腹いっぱいになったらゴロンと横になるのが牛にとって至福の時です。
毎日ちゃんと食べて、キレイな水を飲んで、ゴロンと横になって、牛たちにとってストレスフリーの環境づくり。おかげで病気もせず、1頭1頭元気です。
冬はベストとネックウォーマーで仔牛の風邪対策
仔牛のミルクは毎回手作りします
飲めない仔牛は直接飲ませます。結構大変!
ミルク入れを止める道具も手作りです
新鮮なお水を1日3回あげます
エサは毎回計ります。月齢に沿って量を決めています
3~4か月の仔牛は首センサーで食べた量を見ています
1日3回エサを動かすことで食欲維持ができます
移動の箱もケガをしないようにオリジナル作製
地元産、国産を中心にフードロス品を
使用しています。
地元酒蔵の酒粕を使用。甘い香りの元です
素材とオリジナル酵母を合わせ、
30℃~40℃の状態で数時間かけ攪拌します
農場オリジナルの専用BOXにいれ
常温で10日間ほど発酵熟成をさせます
完成!牛たちが好む酒粕の
ほのかな甘い香りが広がります
酵母発酵飼料は牛の胃の消化をしやすくしてくれる
役割をします
安達太良山から扇状に広がる高原地。
爽やかな風が吹く牛には最適の場所
開放的な牛舎。涼しい風は牛にとって大事です
牧草地も地域内で栽培。なるべく自社製にしたいです
仔牛の牛舎内をミストで空間除菌しています
地下50mのミネラルたっぷりの地下水を
使用しています
好きな時に新鮮な水が飲めるように工夫しています